皮膚と地図
「皮膚と地図-4名のアーティストによる身体と知覚への試み」
「皮膚と地図Ⅱ−記憶と時間への近づき方」
企画展覧会の情報を掲載しています。

2010年3月14日日曜日

窪田美樹


窪田美樹(くぼたみき)

木製の家具の表面の隙間を埋め、さらに研磨することで表面の「かげ」が取り払われ、表皮を剥がされたような物体が立ち上がってくる「かげとり」のシリーズや、くしゃくしゃに丸めた紙でモチーフを敷き詰める「はれもの」シリーズなどの彫刻作品を制作している。これらの作品は、表面の質感が観る者に迫り、さらに虚像と実像が往来し、表層と内側が繰り返し置換する、虚と実、裏と表が同時に存在する作品である。削る、磨く、丸める、埋める、などシンプルな行程の繰り返しによってできあがる作品は、彫刻作品でありながらその制作の過程はまるで生成過程のドローイングのように常に変化しながら生まれ、絵画のような彫刻と評されることも多い。


略歴
1975年 神奈川県生まれ 1999年 武蔵野美術大学彫刻学科卒業 2001年 武蔵野美術大学大学院彫刻コース修了
個展
2009年 「かげとりと、はれもの」hpgrp gallery Tokyo、東京
2008年 「第2回Shiseido Art Egg 「Deshadowedかげとり」」資生堂ギャラリー、東京
    「かげとり―光に追い込む」H.P.FRANCE WINDOW GALLERY、東京
2007年 「かげとり」新宿眼科画廊、東京
2005年 「固形スープ」Galerie SOL、東京
    「うつくしい景色」appel、東京
2004年 「破裂」Gallery Jin、東京
2003年 「おいしいね」なるせ美術座、東京
    「座敷芸」かわさきIBM市民文化ギャラリー、神奈川
2002年 ガレリアキマイラ、東京
    「ドローイング展」café Est!、東京
    「沼」Gallery pirka、東京
2001年 exhibit Live、東京「切りとることと配列すること」ギャラリーαM、東京
2000年 フタバ画廊、東京
    セゾンアートプログラム「ART-ING東京2000:16×16」ギャラリーSOL、東京
1999年 「第4回アート公募2000」ギャラリーアート倉庫、東京
    「かたちなのかものなのか」なるせ美術座、東京

グループ展
2009年 「第一回所沢ビエンナーレ「引込線」」西武鉄道旧車両工場、埼玉
    「Haptic-触覚/ヴィック・ムニーズ キュレーションによるブラジル・日本アーティスト展」
    トーキョーワンダーサイト本郷、東京
2008年 「所沢ビエンナーレ・プレ展「引込線」」西武鉄道旧車両工場、埼玉
    「The House ―気配の部屋―」日本ホームズ住宅展示場、東京
2006年 「第3回府中ビエンナーレ」府中市美術館、東京
2005年 「RA'05」武蔵野美術大学美術資料図書館、東京
    「美術の星座2005」 ギャラリーくまい、東京
    「『 Shows 』 Vol.1」(第11回ADSP受賞展覧会)アルスギャラリー、東京 
2002年 Gallery Jin('03、'04)、東京
2001年 「セレクション2001」ガレリアキマイラ、東京
2000年 「美術の星座」なるせ美術座、東京
 「ART-ING 東京2000:16×16 ≪INDEX」展」セゾンアートプログラム・ギャラリー、東京

その他
コレクション 府中市美術館
アーティストインレジデンス 2008年 トーキョーワンダーサイト

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