皮膚と地図
「皮膚と地図-4名のアーティストによる身体と知覚への試み」
「皮膚と地図Ⅱ−記憶と時間への近づき方」
企画展覧会の情報を掲載しています。

2010年3月14日日曜日

清水悟


清水悟(しみずさとる)

物の表面をなぞり、なぞった跡が凸版になり、擦って紙に転写するという過程で作品を作っている。建物の壁の模様や、新聞紙、雑誌や図鑑などからモチーフを集め、一見意味のない物の組み合わせが一つの世界を構築していく。清水の作品にも虚と実の往来があり、平面的で実体のない図像や文字、または建物の表面をなぞることで版という物質に立ち上がらせ、もう一度平面に戻していく。できあがった作品からは紙の質感や平面作品のわずかな凹凸を感じることができる。自分の内面のイメージを表出させるのではなく、触る、なぞる、こするなどの行為によって成立する新しいドローイング。

略歴
1980年 福岡県生まれ
2004年 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業

個展
2008年 「Maison Jojo」Omoh Gallery、東京
2007年 「いろ の ない うみ」住居用アパート、東京

グループ展
2009年 「09 TDC展」ギンザ・グラフィック・ギャラリー、東京

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