皮膚と地図
「皮膚と地図-4名のアーティストによる身体と知覚への試み」
「皮膚と地図Ⅱ−記憶と時間への近づき方」
企画展覧会の情報を掲載しています。

2010年9月27日月曜日

清水悟 芸術文化センター作品 Satoru Shimizu


清水悟
「ひかりかがやくものをたべてはいけない」
1980年 福岡県生まれ・東京都在住
建物の壁の模様や雑誌から抜き取ったモチーフの表面をなぞり、こすって紙に転写するという、一見子どもの遊びのような方法で制作しています。本展で現れる衣服のイメージも、建築物の壁も物質的な他者と向き合う仮の皮膚のようであり、永遠に変化し更新し続ける地図のようでもあります。「ひかりかがやく」衣服のイメージを「たべてはいけない」と敢えて禁止するような今回のタイトルは、視覚に頼らず皮膚感覚でイメージを捉える際のズレを強調しているかのようです。

Satoru Shimizu, born in 1980 in Fukuoka, currently residing in Tokyo
"Do not eat shining things"
Shimizu uses a method that resembles children's play by tracing the
surface of motifs found on building walls or magazines onto papers.
The images of clothes and building walls that appear in this
exhibition are similar to artificial skins that face others, and also
resemble maps that forever continue to change and update. The title
that bans the eating of shining clothes seem to emphasize the gap that
occurs when one tries to capture an image with skin senses, rather
than visually.

林加奈子 芸術文化センター作品 kanako hayashi




林加奈子
1981年 大阪生まれ、大分県別府在住
「 愛知の風景画 ; バナナ、星、半月、橋」
パズルのピースのように建物の隙間に身体を融け込ませる試みを通じ、街の表面に働きかけることで独特の知覚を浮かび上がらせる作品を制作しています。自分の周りの地図を、自分の知覚で作っていく方法は、子どもが自分のいる場所を認識する際に行う方法に似ていて、表現の本質に向っています。本展で発表する作品では、自らが星や木などの風景=地図の一部となって、自分自身を街や自然に同化させてできる新しい価値を持った風景を生成しています。

Kanako Hayashi, born in 1981 in Osaka, currently residing in Beppu, Oita
"Landscapes of Aichi ; Banana, Star, Half-moon, Bridge"
By attempting to melt bodies into spaces in between buildings like
puzzle pieces, Hayashi works on the surface of cities and creates
works that bring up a unique consciousness. The method of creating a
map of the environment based on one's consciousness resembles the
process of a child becoming aware of where she is. By turning herself
into stars and trees and becoming a part of a map, Hayashi creates
scenes with a new kind of value in this exhibition that comes from
fitting oneself into cities and nature.


special thanks ; DJ HADA

名古屋造形大学4 池崎拓也


池崎拓也<わたしは石、わたしは火>2010, 金紙、銀紙、アクリル

名古屋造形大学ー4 清水悟

清水悟<Untitled (clothes)> 2010, 紙

名古屋造形大学3ー林加奈子


林加奈子<愛知の風景画;橋>2010

皮膚と地図 名古屋造形大学2ー窪田美樹

窪田美樹<はれもの;こぶ>2010,紙, カーペット


窪田美樹 <はれもの;でぶ>2010, 紙,椅子

名古屋造形大学 展示風景



名古屋造形大学の展示は、9月9日で終了しております。ご高覧いただきました皆様、ありがとうございます。

2010年8月29日日曜日

皮膚と地図 展覧会風景 あいちトリエンナーレ2010



写真を撮影してもらったらまた改めて掲載します!

2010年8月28日土曜日

名古屋造形大学/展示風景


名古屋造形大学ギャラリーD2/3の展示、開催中です。展示風景は写真で少し雰囲気が伝わるでしょうか。あいちトリエンナーレの展示とはだいぶ雰囲気も違います。ギャラリーD2/3で公開制作もさせていただきました。名古屋造形大学は、学長をはじめ、先生方、助手のみなさま、お手伝いくださった学生さん、そして守衛の方までとてもあたたかく、皆様にお世話になりました。会期は9日までです。どうぞよろしくお願いします。

洋画助手の荒川さんのブログにも宣伝いただきました→こちら

名古屋造形大学洋画コースのブログより→こちら


2010年8月15日日曜日

皮膚と地図 コンセプト


■展覧会意図
意図や概念を超えて、身体や皮膚の感覚に迫ってくる作品を紹介することで作品を論理的な知覚と皮膚感覚とをいっぺんに捉えてもらえるような場として本展を企画しました。素材や表現方法の異なる4名のアーティストの作品を通じて、全体を直感的に捉える思考や捉えどころのない感覚に辿り着こうとする迷いを共有してもらいたいと考えています。

私たちは普段、何かを感じるとき表層の細かい変化を、視覚だけでない感覚を伴って感じています。例えば道を歩いていて、交差点に差し掛かったとき、視覚だけでなく風が抜けていく空気を肌で感じることも一緒になって私たちはそこが交差点だとわかります。

本展では、現実を捉える客観性と身体的な感覚のバランスを保つ試みを通じて、そこにある矛盾や葛藤に向き合いながら制作を続けている4名のアーティストの作品を紹介します。磨く、削るなどのシンプルな行程の繰り返しによって制作される窪田美樹の彫刻作品は、表層と内側、虚と実が何度も置き換えられます。池崎拓也は身近にある安価な素材を用いて、瞼の裏に表れる光の明滅や布の皺や裏表など、把握しにくい感覚や認識をテーマにインスタレーション作品を展開しています。
建物の壁の模様や、新聞紙や図鑑などからモチーフを集め、なぞる、こするなどの行為によってフロッタージュのような作品を制作する清水悟の平面作品は、一見意味のない記号の組み合わせが一つの世界を構築していきます。林加奈子の作品は、建物の隙間や路上の亀裂に身体や果物、花などを埋め、街の表面に働きかけることで独特の知覚を浮かび上がらせます。